焼やけた素肌すはだにまとうシーツの
冷つめたさを二人ふたりわけあう午後ごご
風かぜがレエスのカーテン踊おどらせ
眠ねむりの向むこうで 波なみが響ひびく
時ときに追おわれて 暮くらす毎日まいにちを
逃のがれてひそかに 訪おとずれた島しま
ラジオが鳴ならす けだるいボサノヴァ
Ah 夢ゆめならば さめないで いつまでも

夕陽ゆうひが部屋へやを満みたす頃ころには
エスバドリーユで海うみへ駆かけ出だす
人影ひとかげのないこの島しまはいつも
二人ふたりだけのもの 太陽たいようさえ
息いきをはずませ あなたの両手りょうてに
飛とび込こんだとたん 波なみにのまれて
崩くずれゆくシルエット 夏なつを映うつし出だすの
Ah 夢ゆめならば さめないで いつまでも
さめないで
いつまでも…