いつからか、僕ぼくらは上手うまく笑わたう事ことも 出来できず 過すごしてたね
君きみと居いた季節きせつは 白しろく染そめられて 胸むねに降ふり積つもる

あぁ、粉雪こなゆきが、降ふり注そそぐ、この空そらに
今いま、手てを伸のばし、君きみを つかまえた。

温あたたかな雪ゆきは 何なによりも美うつくしく
僕達ぼくたちの頬ほほへ 落おちては消きえて
まるで白しろい花はなのように 君きみは咲さいていた

何なにも意味いみは無ないよ 月つきとの距離きょりは
君きみとの距離感きょりかんさえも 癒いやしてくれた

あぁ、粉雪こなゆきが、降ふり注そそぐ、この空そらに
今いま、手てを伸のばし、君きみを つかまえた

寒空さむぞらの星ほしは 何なによりも 美うつくしく
僕達ぼくたちの頬ほほへ 落おちては消きえて
枯かれたアイリスの花はな 静しずかに揺ゆれていた。