愛あいしてた・・・柔やわらかなその声こえも
愛あいしてた・・・少すこしクセのある髪かみも
愛あいしてた・・・淡あわい栗色くりいろの瞳ひとみも
愛あいしてる・・・今いまでもまだ愛あいしてる

目めを閉とじると 君きみが笑わらって
あの日ひの様ように 抱だきしめたくて
輝かがやいてた 季節ときが終おわり
振ふり向むいても 君きみはいない

焼やけた傷口きずぐちがまだ痛いたくて
君きみの優やさしい声こえが今いまもこだまして
少すこし泣なかせてください
『さようなら』誰だれより愛あいした人ひと

愛あいしてた・・・誰だれより涙なみだもろくて
愛あいしてた・・・イタズラに拗すねたりして
愛あいしてた・・・素直すなおじゃないヤキモチ妬やき
愛あいしてる・・・こんなにも愛あいしてるのに

「大嫌だいきらい」って 君きみが笑わらって
抱だきつく度たび 愛いとしくなって
どんな時ときだって いつも優やさしさと
くちづけを 僕ぼくにくれた

なのに“愛あい”に慣なれて来きた僕ぼくは
君きみの優やさしい嘘うそも当あたり前まえになって
僕ぼくはただわがままに
一人君ひとりきみを置おき去ざりにしたんだ

あの日君ひきみが涙なみだをこらえて
「嫌きらい・・・大嫌だいきらい」って震ふるえて抱だきついた
嘘うそとわかってたのに
ズルい僕ぼくは気きづかないフリをしたんだ

君きみがついた 最後さいごの嘘うそ
君きみが流ながした 最後さいごの涙なみだ
終おわりを告つげた 夜明よあけの前まえ
窓まどの外そとは 冷つめたい雨あめ

あの日君ひきみが涙なみだをこらえて
「嫌きらい・・・大嫌だいきらい」って震ふるえて抱だきついた
嘘うそとわかってたのに
ズルい僕ぼくは気きづかないフリをしたんだ

焼やけた傷口きずぐちがまだ痛いたくて
これでもう最後さいごの涙なみだを流ながすから
今日きょうだけ泣なかせてください
『さようなら』誰だれよりも愛あいした人ひと