- 文字サイズ
- よみがな
漆黒しっこくのベールさえ
わたしは息いきを掛かけて
しばしのとき純白じゅんぱくへと
塗ぬり替かえる
ここには行ゆき惑まどう
魂たましいたちが集つどう
でもおまえはまだ
影かげさえ堕おとさずに
地獄じごくに生いきれど
母ははなる聖せいなる
わたしは浅あさましきゆえ
この身みを腐くさらせ
おまえの名なを呼よび
死しのない死しを翫もてあそぶ
痛いたみを隠かくすのは
ただひとつの悦よろこび
皮膚ひふの上うえを這はう
炎ほのおの道みちしるべ
ここでは過あやまちも
真実しんじつも埋うずもれて
曝あばかれるは
己己おのれおのれ 在あるがまま
地獄じごくの底そここそ
天上てんじょうの真上まうえ
罪つみを産うみ落おとすは愛あい
わたしを抱だくなら
おまえが生うまれてきた
秘処ばしょを塞ふさぎ犯おかせ
地獄じごくに暮くらせど
母ははなる聖せいなる
美うつくしき女おんなたちは
永劫えいごうを背負せおい
戀こいしさに縋すがり
生せいなき生せいを葬ほうむる
わたしは息いきを掛かけて
しばしのとき純白じゅんぱくへと
塗ぬり替かえる
ここには行ゆき惑まどう
魂たましいたちが集つどう
でもおまえはまだ
影かげさえ堕おとさずに
地獄じごくに生いきれど
母ははなる聖せいなる
わたしは浅あさましきゆえ
この身みを腐くさらせ
おまえの名なを呼よび
死しのない死しを翫もてあそぶ
痛いたみを隠かくすのは
ただひとつの悦よろこび
皮膚ひふの上うえを這はう
炎ほのおの道みちしるべ
ここでは過あやまちも
真実しんじつも埋うずもれて
曝あばかれるは
己己おのれおのれ 在あるがまま
地獄じごくの底そここそ
天上てんじょうの真上まうえ
罪つみを産うみ落おとすは愛あい
わたしを抱だくなら
おまえが生うまれてきた
秘処ばしょを塞ふさぎ犯おかせ
地獄じごくに暮くらせど
母ははなる聖せいなる
美うつくしき女おんなたちは
永劫えいごうを背負せおい
戀こいしさに縋すがり
生せいなき生せいを葬ほうむる