古ふるい映画えいがの名なも知しらない役者やくしゃの
飾かざらない演技えんぎに何故なぜか引ひき込こまれる
「最後さいごに笑わらったのはいつだろう」って笑わらってた
こうして喋しゃべってるのは僕ぼくだけだ
いつだって
耳みみを澄すます君きみは
清すんだ黒くろい眼めで何なにを見みているの

あの日君ひきみの涙なみだのわけを知しったとしても
傷きずつけ合あっていたよ
僕ぼくの知しらない君きみがいる過去かこに怯おびえても
無意味むいみだってわかったよ

世界せかいを変かえる力ちからは僕ぼくにはないけれど
世界せかいを見捨みすてる勇気ゆうきも僕ぼくにはない
反時計回はんとけいまわりに描えがいた円えんの中なかにいた
小ちいさな飛行機ひこうきを飲のみ込こんだ太陽たいように
目めを細ほそめる君きみは
かざした白しろい手てで何なにをつかんだの

あの日君ひきみの涙なみだのわけを知しったとしても
傷きずつけ合あっていたよ
僕ぼくの知しらない君きみがいる未来みらいに怯おびえても
無意味むいみだってわかったよ

冷ひえた空気くうきを震ふるわせる
繰くり返かえす言葉ことばがすべてを繋つなぐ

あの日君ひきみの涙なみだのわけを知しったとしても
傷きずつけ合あっていたよ
僕ぼくの知しらない君きみがいる過去かこに怯おびえても
無意味むいみだってわかったよ
あの日死ひしんだ身体からだを
あの日生ひうまれた心こころを
命いのちを懸かけて守まもろう