時ときに肌はだを裂さく程虚ほどうつろ ざらついた喉舌こうぜつ
目めを開あけて飲のみ込こんだ幻惑げんわく 壊こわれてゆけるように

疑念うたがいは解ほどけたはず…
問といかけようの無ない殺風景さっぷうけい
抱だき合あうだけ無意味むいみと

色いろを忘わすれた桜さくらが舞まう まだ上手うまく変かわれず
何なにかを求もとめたわけじゃない 忘わすれてゆけるように

裏切うらぎりを知しってたから
眠ねむれるまで見みつめさせて
深ふかい嘘うそを

ただ哀あわれを演えんじ 自惚うぬぼれ 廻まわる
伸のばす手てさえ見みえなかった
瞞まやかしに接吻キスを傷きずに許ゆるしを
気付きづけばまた此処ここには誰だれも…

流ながし込こむ鎮静ちんせいに解答かいとうなど望のぞまない
一瞬いっしゅんの逃避とうひが終おわりと知しらぬフリを

ただ笑わらうだけで滲にじんだ距離きょりが
あまりにも悲かなしかった
塞ふさぐ度たびに狭せばまる距離きょりは
優やさし過すぎて冷つめたかった

色付いろづいてく花はなびらのように
時ときが来くれば思おもい出だして
枯かれ落おちてく花はなびらのように
時ときが来きても忘わすれないで