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とどまるもの おろかなりし

はらりひらりゆびれた
くろつばさ一片ひとひら

きみがひとつの物語ものがたりなら
まだいくらでもえられる
のインクはかわかない

だれらない本当ほんとうぼく
れた世界せかい えるのは

もとめたのは
ちっぽけな幸福こうふく
なんかじゃない

たたかとどろ鼓動こどう合図あいず
のまますすめば
さき てない

あらがえ のたうち幾度いくどやぶれど
きざもう まとった傷跡きずあとゆめ
もれそうな今日きょう記憶きおく
つなげるために 明日あした

ぼくらはかみつくたもうた
失敗作しっぱいさくのただうつくしい
よわさを人形にんぎょう

だけどこころてん奈落ならく
えてむねに たどり

りるのは
いつかざすときだけでいい

たたかまじわるさけびは宣誓せんせい
わせるちから
あいよりとうと

うばわん 最後さいごとどめをけん
かかげよう すべてを切尖きっさき
そこにつどちるひかり
はぐくまれゆく 希望きぼう

さとらん とどろ鼓動こどうおしえる
きるということ
いのちというもの

たたかえ のたうち幾度いくどやぶれど
しんじて 未知みちなるおのれつよさを
きざもう まとった傷跡きずあとゆめを!

まもらん 最後さいごとどめをけん
うばわん 最後さいごにこのつもの
かかげよう すべてを切尖きっさき
そしてつどちるひかり
身体からだびて
はらりひらりゆびはやがて
しろつばさ一片ひとひら

おとなうもの しずかなりし