あなたがうんと言いわなくて あたしはうんと悲かなしくて
時間じかんだけがどんどん過すぎてゆく
泣ないたら届とどくかな
あなたをうんと知しりたくて あたしはなんも出来できなくて
いつの時代じだいも好すきな人ひとがいる
それを幸しあわせという
風邪かぜをひいてはじめて知しる
心配しんぱいをしてくれる人ひと
独ひとり言ごとの多おおいあなた まだまだあるよ

あなたをうんと好すきすぎて あたしはうんと切せつなくて
下くだらない景色けしきにも涙なみだする
それを幸しあわせという
子こども時代じだい
先生せんせいにはちゃんと見破みやぶられてたこと
妬ねたんでばかりいた自分じぶんに 手てを 手てを振ふるよ

何なにがしたいかわからなくなっても
ボレロのようにこの胸むねが あなたと一緒いっしょに踊おどって
わがままでも抱だき寄よせてくれたら
嘘うそみたい幸しあわせ
あなたがうんと歳としとって あたしはうんとしわくちゃで
2人ふたりの日ひがどんどん刻きざまれて
フィナーレが近ちかづく
木この葉はのようにさらわれて
ばらばらに落おちていっても
同おなじ土つちに還かえるまでのすべて
それを幸しあわせという
うんとしあわせな日々ひびよ