木枯こがららし鳴なく街角まちかど 寒さむがりな白しろい息いき
「季節きせつの変かわり目めは風邪かぜひきやすいんだ」っけ

忙せわしなく流ながれる時間ときの中なかで
浮うかぶのはいつもこんな些細ささいなフレーズ

涙なみだが滲にじんだアスファルトに また花咲はなさくよ
今いまにも枯かれそうな葉はのしずくが囁ささやく 「ハロー」
儚はかなく季節きせつは巡めぐっても 君きみを想おもっているよ
伝つたえたいんだ この目めに映うつるもの
「ハロー」 その目めを逸そらさないで

厭いやらしさに溢あふれた借かり物ものの慰なぐさめより
素そっ気けない素振そぶりが君きみの真実こたえならいいのに

どれくらい想おもいが募つのっても
伝つたわるのはきっとほんの少すこしだけ

放はなて 言葉ことばにならなくても 迷まよわず明日あしたへと
感かんじたいんだ 胸むねに響ひびくエコー
「ハロー」 その声こえを絶たやさないで

伝つたわったらいいのに 間違まちがいでもいいのに
今届いまとどけたいんだ このフレーズを君きみに

涙なみだが滲にじんだアスファルトに 花咲はなさかせるよ
今いまにも落おちそうな夜空よぞらにも言いえるんだ 「ハロー」
たとえ明日あしたが来こなくても 君きみのそばにいられたら
伝つたえたい この目めに映うつるもの
だから その手てを離はなさないで