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おまえがとなりにいる おまえがわらっている
おまえがうれしそうで おれわらった

おまえは無邪気むじゃきだった おまえはやさしかった
おまえは時々泣ときどきなおれこまった

だれよりつよさをもとめたあのころ
おれのたったひとつのよわさが
おまえだった おまえだった
おまえだったんだ

いたい よるえて
ときえて 今逢いまあいたい

おまえがほこりだった おまえがすべてだったから
おまえがついたうそおれにはとてもゆるせなかった

いま 夜明よあけをていた
あぁ オイルのかおりと朝焼あさやけのひかり
アスファルトにらされたかげひと

挫折ざせつかえしていたあのころ
おれのたったひとつのつよさが
おまえだった おまえだった
おまえだったんだ

たしかに
おまえがいた おまえがいた
おまえがいた

いたい

えない

おまえだったんだ