とびらを開あけると そこは街まちだった 心地ここちよい風かぜが 頬ほほを滑すべる
初はじめての場所ばしょ だけど懐なつかしい 13歳じゅうさんさいの魔女まじょに逢あえるかも
言葉ことばに頼たよらなくても わかりあえるくらい 穏おだやかで平和へいわな昼下ひるさがり
答こたえがないということの その素晴すばらしさを 肌はだで感かんじてる

街まちそのものが 広ひろい心こころを持もち こどもたちが駆かけて遊あそぶ
過去かこは追おわずに 未来みらいも願ねがわずにいたら あの黒猫くろねこに逢あえるかも
果物屋くだものやの店先みせさきに並ならぶ 籠かごいっぱいの果実かじつが 視界しかいを彩いろどってく
「純粋じゅんすい」なんて記号きごうすら もう 忘わすれるくらい 心こころが晴はれわたる

にぎやかさに触ふれながら 内側うちがわに華はなやいだ静寂せいじゃくを 感かんじられる今いま
あのパン屋やまでの道みちを もう少すこし 遠回とおまわりしながら 歩あるこうか