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さよなら 昨日きのうまちとも
大丈夫だいじょうぶおそれずにかおう 見慣みなれてるまちなか
おれ一歩いっぽそう またいつかえるから

黒色くろいろのアタッシュケース わききずりおれ
玄関扉げんかんとびら めたらしばらく 当分戻とうぶんもどれないもぬけのから
かえってきたとき 花瓶かびんはなれているのだろうか
なんだかさみしい気持きもちにひたってるひまはないからいていこう
いつもあたらしいはじまりはむねがドキドキするけどさ
ひとはいつでも過去かこ未来みらいなかの「いま」をきていくよ
あせ必要ひつようはない 自分じぶんのペースきろalive
いつかこのまちえるさ かたならべてかそう

さよなら 昨日きのうまちとも
大丈夫だいじょうぶおそれずにかおう 見慣みなれてるまちなか
おれ一歩いっぽそう またいつかえるから

春夏秋冬はるなつあきふゆ かぜかれ
さよならのかずだけきてこう 見慣みなれてるまち
おれ一歩いっぽそう またいつかえるから

そら見上みあげた わた鳥飛どりとんでいた
「どうにかなるさ」 一人ひとりつぶやき タバコにける
真夜中まよなか公園こうえん よるこうで なにかがはじまる予感よかんがしているよ
毎日大袈裟過まいにちおおげさすぎるぐらいのドラマを期待きたいしてた
気弱きよわなまでにおさなきプライドを無闇むやみまわしてある
自由じゆうという言葉ことばにとりつかれていつしかそれが不自由ふじゆうおもえたときに
おれはまたひとつ大人おとなになるんだ

あのとき あの場所ばしょ あの瞬間しゅんかん
おれらはおなゆめていた わりときなか
わらないもの 明日あしたへとれてこう

さよなら ありがとう goodbye, myfriend
とおくでこえる電車でんしゃおと
ねむってるまちにやがてのぼあたらしいあさ

見慣みなれてるまちおれ一歩いっぽそう

またいつかえるから