風かぜに吹ふかれても
雨あめに打うたれても
海うみに溺おぼれたとしても
私わたしは生いきてる

静しずかな夜明よあけの空そらは
何なにを映うつし出だすの
どこへ行ゆけばいい
もっともっと速はやく

寂さみしく眠ねむる
私わたしのまぶたに
切せつなく暮くれる
この街まち
あたたかかった
あなたの胸むねのなか
優やさしくなろう
優やさしくなろう

風かぜに震ふるえても
雨あめに凍こごえても
海うみに沈しずんだとしても
私わたしは生いきてる

ひとり過すぎ去さる時間じかんは
何なにも描えがけないの
どこに居いればいい
もっともっと遠とおく

冷つめたく揺ゆれる
私わたしのまぶたに
寄よせては還かえす 幻まぼろし
あたたかかった
あなたは夢ゆめのなか
優やさしくなろう
優やさしくなろう