何なにも手てにつかずに 夜よるの八時はちじ ぼうっと見みてるテレビ
“おれ、この先さき、どうしよう…”
誰だれかが打うったツーランホームラン
みんな笑わらい抱だき合あって そのシーンが眩まぶしすぎたんだ
ほんとはぼくだって 誰だれかを笑顔えがおにしてみたりしたい

ぼくの部屋へやは今日きょうも カーテンを閉しめたまま
このままでいいのか? いいわけないだろう…

明日あしたという言葉ことばは どうして明あかるいって書かくんだろう?
明あかるい日ひじゃなかったら 誰だれも明日あしたを待またないからか…
“本当ほんとうのぼくはきっと こんな奴やつじゃないはずなんです”
そう叫さけぶぼくはたぶん 間違まちがいなくそーゆー奴やつ

明日あすが見みえないから カーテンは閉しめたまま
とっくに気きづいてるよ このままじゃだめなこと
9回裏きゅうかいうらまさかの 逆転ぎゃくてんサヨナラホームラン
まだゴールじゃないだろ? カーテンあけた夜よる

君きみと電話でんわきった後あと なんだか涙なみだがあふれた
確たしかな言葉ことばなんて 何一なにひとつ君きみに言いえなかった
誰だれかじゃなくぼくのため 誰だれかじゃなくて君きみのため
どこかじゃなくここで いつかじゃなく 今いま この時ときを…

何なにも手てにつかずに 夜よるの八時はちじ ぼうっと見みてるテレビ
“おれ、この先さき、どうしよう…”
誰だれかが打うったツーランホームラン