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よみがな
薄暗うすぐら教室きょうしつでアナタとふたり 言葉探ことばさがせないまま夕日ゆうひまる
それぞれ別々べつべつみちくから もうえなくなること本当ほんとうっていた

アナタのこえ すこしかすれる ぼくみみをふさぐ
校庭こうているサクラのはなしずかにいた

夜空飾よぞらかざ花火はなびがアナタをらす おさなのこ横顔よこがお まぶしかった
まつりわったあとなつみじかさを あのころのふたりはまだらなかった

おぼろ月夜つきよせたこいあてもないまま
微熱びねつびて ただって やがてあさ

アナタのることも出来できないままで
ぼくはうついていた ながびた影法師かげぼうし

最後さいご言葉ことばかぜなか とお記憶きおくなか
校庭こうているサクラのはなしずかにいた