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オナラがずかしくなったのはいつからだろう
涙隠なみだかくすようになったのはいつからだろう
うそをつけるようになったのはいつからだろう
はだかずかしくなったのはいつからだろう

そうやってまもりぬいたこのぼく
結局最後けっきょくさいごえてしまうのに

かねしくなったのはいつからだろう
他人ひとうらやましくなったのはいつからだろう
だれかをきらいになったのはいつからだろう
えないものまでしくなったのはいつからだろう

そうやってれたものもすべて
結局持けっきょくもってなどけないのに

だから せめていまってこう
両手りょうてにできるだけっておこう
そのかずがきっとぼくのこと
おしえてくれるがするから

夜眠よるねむれなくなったのはいつからだろう
あのほし居場所いばしょったのはいつだったろう
子供こどもから大人おとなになったのはいつなんだろう
いつかぼくえるとったのはいつだったろう

かたおもができたのはいつからだろう
くせないものができたのはいつからだろう
二度にどと「いま」はないとったのはいつからだろう
らないことがあるとったのはいつだったろう

そうやってれた いくつものなにかを
のこしてぼくえゆくけど

だから せめていまってこう
かかえきれないほどっておこう
そのすべてがいまのこのぼく
形作かたちづくっているものだから

そのすべてが いまここにぼく
存在そんざいしたことのあかしだから