何なにもない俺おれの心こころ そのまま
この都会まちの形かたちを鏡かがみのようにうつすだけ
ただ理想りそうに振ふり回まわされてきた俺おれに
昇のぼりくる太陽たいよう 揺ゆれるアスファルトの上うえ

空青そらあおく 憂鬱ゆうつなくらい涯はてしなく…

鳥とりが影落かげおとし目指めざしてく 雲くもが生うまれくるあの場所ばしょまで
過すぎる日ひを都会まちを 今日きょうもまた歩あるく

駅えきへと向むかう道みちで 行ゆき交かう人ひとの波なみ
皆みなどこへ行ゆくの 待まちぼうけ あの頃ころの俺おれがいる

面影おもかげに導みちびかれその先さきへ…

俺おれは振ふり向むいた夢ゆめの中なか? 思おもい出でのかけらひとつもなく
立たち尽つくす俺おれが窓まどに映うつってる

夢ゆめから夢ゆめつないできた旅たびの果はては
ああ 戻もどりくる いつもの俺おれ
全すべてがココにあり
それ以上いじょうでも以下いかでもないのさ
明日あすへの記憶刻きおくきざんでは 再ふたたび 行ゆくのさ!

地平線ちへいせんを覆おおうビルその東ひがしには
昇のぼりくる太陽たいよう 光ひかり 窓まどを揺ゆらしてさす

空青そらあおく 眩まぶしさに目覚めざめてく…

鳥とりが影落かげおとし舞まい上あがる あこがれてやまぬあの場所ばしょまで
過すぎる日ひを都会まちを 今日きょうも俺おれは行ゆく

家いえに辿たどり着ついてドアを開あけた 部屋へやに辿たどり着つき今日きょうの俺おれよさらば チクタク
午前零時一人ごぜんれいじひとりの孤独こどくな俺おれに去来きょらいする今日一日きょういちにちの出来事できごと チクタク
時計とけいの針はりが俺おれをひきずる チクタク 思おもい出で 後悔こうかい 欲望よくぼう チクタクチクタク
寝転ねころぶ俺おれに襲おそい来くるお前まえへの思おもい 勝利しょうりへの祈いのりが
タバコの煙けむり 揺ゆらめく窓まどに心こころに
どこまでもどこまでも チクタク
俺おれの明日あしたが始はじまってる…
始はじまってる…