瞳ひとみを閉とじた今いまも 暗闇くらやみではないでしょ?
私わたしの温ぬくもり 今夜こんやはずっとそばに

どこまで愛あいせばいい それさえ見みえないまま
あなたの夢ゆめつなぐ その懸かけ橋はしになって

ああ 美うつくしくあるために
人ひとは悲かなしいほど愛あいに生いきて そっと涙流なみだながすもの

去さり行ゆくその背中せなかに さよならは言いわないで
いつまでも待まってる 二度にどとは帰かえらぬ人ひと

確たしかに聴きこえるのは 時代じだいの産声うぶごえでしょ?
未来みらいを閉とざせば 扉とびらを叩たたく音おと

ああ 季節外きせつはずれの雪ゆきが
悲かなしみ美うつくしく すべて白しろく淡あわく塗ぬりかえるのなら

血潮ちしおに染そまる薔薇ばらは 時代じだいに咲さく初花はつはな
今いまこそ思おもうまま 深雪みゆきにに眠ねむればいい

明日あしたに捧ささげるのは 穢けがれのない命いのちを
信しんじるその日ひまで また生うまれ変かわるまで

瞳ひとみを閉とじた今いまも 暗闇くらやみではないでしょ?
私わたしの温ぬくもり 今夜こんやはせめてそばに

訪おとずれを待まつわ 一夜ひとよの胸むねの中なかで