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真夜中まよなかうたさけんだ「ぼくほんとうは あのからずっと…」

あかとお夕暮ゆうぐれのあと 星達ほしたちそらすわり それぞれのおとかなでていた
素直すなおになれとわれなくても なみだはもう ぼくおもいをれて足元あしもとちいさなうみになった

そらうごかない のぼりるだけ
地面じめんうごかない きみあるくか あるかないかだけだ

真夜中まよなかうたさけんだ「ぼくほんとうは ひとりがきらいだ 大嫌だいきらいだ」
大切たいせつってしまった あのからずっと
しあわせなんて ちいさなスプーンですくえるくらいで 充分じゅうぶんなんだ
えるひとがいるか いないかだけだ

つよがるたびにひびがはいこころはそう まるでガラス細工ざいくせる はかなゆめ
純粋じゅんすいをぶつけあうのがこわいから ぼくらはみな すれたふりをして不透明ふとうめい世界せかいみついた

おもたい自由じゆうきずって あるいてた
わかれがくるたび そらとおざかってくようにえた

さよならのあめつぶやいた「りたままのかさがあるんだ ここにあるんだ」
りたままのやさしさが このむねにずっと
ぼくにはまだ あきらめていない再会さいかいがある 約束やくそくがある
星屑ほしくずをベッドにして ねむっているあのひと

季節きせつのないまちに しゃがみこむおとこ
あたまでてくれるひとが いなかっただけ それだけなのに

ほしつめあう さむがりな子供達こどもたち

真夜中まよなかうたさけんだ「ぼくほんとうは ひとりがきらいだ 大嫌だいきらいだ」
ひとりぼっちで きてゆけてしまうなんてこと
しあわせなんて ちいさなスプーンですくえるくらいで充分じゅうぶんなんだ
えるひとがいるか いないかだけ
真夜中まよなかうたさけぶよ「ぼくほんとうは ぼくほんとうは さびしかった」
太陽たいようまぶしさに かきされても
さぁ はたろうか かたもうか ただうたおうか どれでもいいよ
えるきみがいるか いないかだけだよ