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よみがな
霞晴かすみはれてはるうらら
あわこい夢醒ゆめさまし
とおみちひと
わすられぬ面影おもかげ

そっと
づかれぬよう
むねふるえを

さくらひとひらかぜのまにまに
ひらりひらりとおど
はるそぞろに旅立たびだひと
かえるでしょうか

りゆくことりながら
はな何故咲なぜさくのでしょうか
うつろいゆくはかなさに
永遠えいえんるのでしょう

ずっとむかしのお伽噺とぎばなし
いているよう

なみだひとつぶほほつたえば
ほろりほろりとめどなく
うみしずんだ真珠しんじゅかず
かぞえましょうか

霞深かすみふかはるおぼろ
しのこい影哀かげかな
心千々こころちぢみだされて
れるまぼろし

はる彼方かなた
微笑わらうあなたに
いにきます

桜舞さくらまみちをひとりで
ふらりふらりあるいてます
はな行方ゆくえたずねてゆけば
えるでしょうか
えるでしょうか