今僕等いまぼくらが誰だれかに望のぞむのは
多分本当たぶんほんとうの事ことを話はなして欲ほしいだけ
愛いとしさなんて僕等ぼくらが知しらぬなら
誰だれか感動かんどうの歌うたを聴きかせておくれよ

涙流なみだながれて雲くもの上うえ
汚よごれきった僕ぼくは今いまから
あなたに逢あいに行いく

歌声うたごえよ響ひびき合あって言葉ことばも越こえて
にごった僕ぼくの罪つみを砕くだいてくれ
愛いとしさ知しりたいだけなのさ

そして夜よるを越こえてあなたと逢あって
悲かなしみなんて今夜こんやで終おわらせて
歌声うたごえよ響ひびけ 今僕いまぼくに

想おもい出でなんて僕ぼくは捨すてたハズなのに
なぜか思おもい出だすのはズルく笑わらった自分じぶん
いまだにきっと僕ぼくは愛いとしさを知しらぬ
だからきかせておくれよ本当ほんとうの事ことを

涙溢なみだあふれて君きみの影かげ
走はしり去さって時ときは後あとから
僕等ぼくらを責せめ立たてる

歌声うたごえよ響ひびき出だしてウソをも抱だいて
僕等ぼくらの泣ないた昨日きのうを消けしてくれ
夜風よかぜに僕等ぼくらは歌うたうのさ
そして夜よるを越こえて二人ふたりになって
あなたのために声こえを震ふるわせて
歌声うたごえよおこれ この夜よるに

涙なみだこらえて横顔冷よこがおつめたく光ひかって
砕くだけ散ちった夢ゆめは
それでもあなたと探さがしに行ゆくよ

歌声うたごえよ響ひびき合あって僕等ぼくらの罪つみよ
祈いのりとなって明日あしたを変かえてくれ
このまま僕等ぼくらは歌うたうのさ
そして朝あさになって二人笑ふたりわらって
哀かなしく歌うたう世界せかいを止とめてくれ
歌声うたごえよおこれ この胸むねに