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よみがな
教室きょうしつからあふれる木漏こもかおりや
わらごえ木霊こだまするわた廊下走ろうかはしってゆく
黒板こくばんのこしたふざけた落書らくがきは
いつまでも夢見ゆめみ気持きもわすれないためしるし

そよかぜ木々きぎらす卒業そつぎょうとき
なみだながさないとおたがめたのに

うみかぜ旅立たびだぼくらの
背中せなかしてそのふねゆめせて
明日あした明後日あさってもこの先僕さきぼくらが
別々べつべつみちえらんでもまたえるとしんじてる

放課後ほうかご校庭こうていめる夕陽ゆうひ
やさしくぼくらにつたえるそろそろかえ時刻じこく
っすぐいえかえらずみちしておこられる
きっと大人おとなになってもわらないままでいるだろう

潮風しおかぜさくららす卒業そつぎょうとき
なみだせないと約束やくそくしたのに

うみかぜ旅立たびだぼくらの
背中せなかしてそのふねゆめせて
明日あした明後日あさってもこの先僕さきぼくらが
別々べつべつみちえらんでもまたえるとしんじてる

すなみしめた足跡あしあと ぼくきみがここにいたあかし
かぜされても なみながされても
たしかに自分じぶんあしあるいていた
青春せいしゅん日々ひびわすれはしないから

うみかぜよいつかぼくらが
かえときにはなにかずすべつつんで
明日あした明後日あさってもこの先僕さきぼくらが
それぞれのみちあゆんでもまたえるとしんじてる