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仄暗ほのぐらみずそこからがるようにけていく 今夜こんや
テレビのひかり看取みとられてぼく昨日きのう息絶いきたえる ふがいないまま

夜明よあまえは ひとりぼっちで
夜明よあまえしたくて
夜明よあまえは わからなくなるよ 明日あしたが、どこか

ぼくふるかぜんで あたらしい呼吸こきゅうをしたんだ
あたたかいさみしさをてて つめたたいはじまりをれていく
なにもないのひらひらいて なにもないこともわかったから
ここからが明日あしためて さよならをうよ

夜明よあまえ夜明よあまえ

東側ひがしがわえるあかるさにぼくおびえている 今夜こんや
不安ふあんばかりげたぼくこころなかみたいだろう 隙間すきまのない部屋へや

夜明よあまえは すべて放置ほうち
夜明よあまえしたくて
夜明よあまえたずねたくなるよ 明日あしたが、あるか

ぼくふるかぜんで あたらしい呼吸こきゅうをしたんだ
さみしさの毛布もうふし はじまりのゼロさにそでとお
羽根はねのない背中せなかにひびいた 音楽おんがくはまだっているから
ここからが明日あしためて さよならをうよ

夜明よあまえ夜明よあまえ

夜明よあまえは ひとりぼっちで
夜明よあまえしたくて
夜明よあまえは わからなくなるよ 明日あしたが、どこか

「ここだ」

ぼくふるかぜんで あたらしい呼吸こきゅうをしたんだ
あたたかいさみしさをてて つめたたいはじまりをれていく
なにもないのひらひらいて なにもないこともわかったから
ここからが明日あしためた ほら、あさるよ

夜明よあまえ夜明よあまえ