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くるえるあらし すでとおりて
わたしなかねむねむ修羅しゅら

いとかれてたたまれる
千々ちぢかれたはねだろうと

ながした なみだわりに
何故なぜそれをあい
名付なづけようとおもうのだろう

病葉わくらばにもた このてのひら
れるくらつち 泥濘ぬかる皮膚ひふ
うずめてさがさん
しずめる さなぎ

ときにはあかあお黄色きいろ
わたしらぬ姿すがた修羅しゅら

けるひかりがれては
こころはなのぼ

とげしる言葉ことばよりふか
ただこれがこい
けがれたとてえぬように

色無いろなはな かたつぼみ
ひらることを はばごと

くきごと手折たおらん
うごめさなぎ

そしてちょう一斉いっせいにと
何故なぜいまがはる
まえたちにわかるのだろう

いまいきはこぶ このむね
やぶって最後さいごの ひとひら

ながした
なみだわりに
なおいまもあい
名付なづけたいとおもうのなら

きしめよう
ぎたくるしみも
いとしさがかえ化身けしんとして

こぼれるがら
羽化うかしたさなぎ

わたし