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そうおれゆめつかもの 野望やぼうのためかたなあかめる
戦国せんごくであるからなに犠牲ぎせいにしても天下てんか

なにもかもかえりみずに故郷こきょうははにも手紙書てがみかけず
おのれ未熟みじゅくさを気付きづけばからだまった

残酷ざんこくいくさあと おれたちはやぶれたひと
敗者はいしゃにはすくいさえもなく 無情むじょうあめそそ
墓標ぼひょうゆめつゆ

とおこうからこえてくる
やさしくかなしい旋律せんりつ

少女しょうじょ何処どこかでうたってるようだ
とおったこえひびきわたる
ふと涙零なみだこぼちた
故郷ふるさとおもかんだ
歌声うたごえおれ気付きづかせた
平穏へいおん一番大切いちばんたいせつだと

もしまれかわれるなら
このこえ少女しょうじょのように
歌声うたごえひとすくえるような
存在そんざいになりたいとおもうんだ

いまおれがそうであるように
だれかの重荷おもにはずせたなら
鳴呼ああ