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うみながめる少女しょうじょがいた
えそうなにしたたるしずく
そらかえそうと
ちいさな

なにをこころにめたのか
だれよりもわたしっている
いてもひとりなら
つよくなろうと

とき
めぐ
再来さいらいかぜかれて
そのねがいはとお
だれかの明日あすらすだろう
そんなにきずついて
上手じょうずにはわらえなくて
いますこしだけ
じて
あらしぎるまで

かかえてしまった空洞くうどう
めようとえらんだ言葉ことば
むなしくひび
過去かこへと なが

みみをふさぎきているなら
それはいろのない
世界せかいおなじだから
わたしはあなたをゆるしたい

とき
めぐ
再来さいらいかぜかれて
そのおもいはとお
だれかのなみだ ぬぐうだろう
いのちのめぐみが
広漠こうばく大地だいちにあふれ
ないかなしみなど
どこにも
ありはしない

雷雨らいうはなびら
居場所いばしょさがして
さけんでいるんだ
こえ
かれるほどに
ぬかるみにあしをとられ
最後さいごのひとりになったとしても
でも
どうして
しんじてしまう

とき
めぐ
再来さいらいかぜかれて
そのねがいはとお
だれかの明日あすらすだろう
いていた
わらっていた
すべてをいつくしんで
りそそぐひかりなか
このみちあるいていこう

あらし
っていく