急きゅうに降ふり出だした激はげしい雨あめが
全すべての灯あかり 覆おおい隠かくすように
瞳ひとみの中なかに 心こころの奥おくに
苦くるしい影かげ 落おとしてゆく

行いくあてさえなく ひとりきり
長ながく果はてなく どこへ行ゆくのか
あの微笑ほほえみも あのぬくもりも
今いまは 消けせないままで

もう何なにがあっても 恐おそれなんかない
失なくすものなんて これ以上いじょうないから

さよなら
もう二度にどと あの時ときは戻もどらない
後悔こうかいも 記憶きおくも いらない
あれから 街まちも人ひとも 時ときも 心こころも 形かたちを変かえて
何なにもなかったかのように 過すぎてゆく

肩かたを掠かすめてく乾かわいた風かぜが
暖あたたかい気持きもち 切きり刻きざむように
夜よるの狭間はざまに 胸むねの隙間すきまに
虚むなしく また消きえてゆく

愛いとおしく想おもうものは なぜ
脆もろく儚はかなく 壊こわれてくのか
見上みあげた空そらも 風かぜの匂においも
今いまは あの日ひのままで

もう何なにがあっても 怖こわくなんかない
守まもるものなんて これ以上いじょうないから

さよなら
もう二度にどと あの時ときは戻もどらない
慰なぐさめも 言葉ことばも いらない
あれから 街まちも人ひとも 時ときも 心こころも 形かたちを変かえて
何なにもなかったかのように

今いまさら
何度なんど 空そらに 叫さけんでも届とどかない
もう一度いちど キミに今いま 逢あいたい
これから 過去かこも嘘うそも 愛あいも涙なみだも ここに置おいて
目めの前まえのこの道みち 今いま 歩あるいてく