「ありがとう」あなたが
握にぎりしめたその手てを
離はなさないと決きめたんだ

時々ときどきなんかね 不安ふあんになるんだ
ひとりぼっちで膝ひざを抱かかえる夜よる

いつだって そう
伝つたえたいことばかり
こんなにあるのに
胸むねの奥おくに閉とじ込こめたまま
大人おとなにもなれずに
また目めをそらした

抱だきしめて
涙なみだも全部温ぜんぶぬくもりに溶とかして
抱だきしめて そうあなたの腕うでで
ああ 揺ゆれてぼやけて
見みえなくなる 大好だいすきなのに

聞きこえないふりをして
閉とざしたドアの向むこう
こんなの嘘うそだと耳みみを塞ふさいだあの日ひ

空そらを見上みあげて一人ひとりため息いきつく
ちっぽけな自分じぶん
ただ悲かなしくて ただ切せつなくて
あなた、瞳ひとみの奥小おくちいさく揺ゆれてた

ごめんねが増ふえていく
そんな日々ひびの中なかでも
溢あふれている大おおきな愛あいが
こんなにも大切たいせつと教おしえてくれた
優やさしいあなたが大好だいすきだから

ありがとう、ごめんね
涙なみだが溢あふれて
こんなに愛いとしい

あなたのことをただ想おもうだけで
こんなに温あたたかいよ