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ひかりのえたまちぼくらは 大人おとなしてくかりをさが
またひとつまたひとつえてく されないようにぼくらははし

あのなつおなかぜいてる ほそめるほどすべてがあおくって
炭酸たんさんのような一瞬抱いっしゅんかかたしかにぼくらはここにっていた

月明つきあかりのロータリー 夜行性やこうせい鼓動こどう
バイクのあばれるとおおと あののように わらっておくれ

きっとそらにそれてく流星りゅうせいあわ透明とうめいきみのもの
ぼくたちはどこを目指めざしてる 大人おとなになったって えやしねえ
ずっとせないぼくらの青春せいしゅんこうぜこうぜってきしみだして
雨上あめあがり つきひびきわたった 螢田駅ほたるだえきそら

つぶれてまわせないネジのような
らないおもいがこのごろえた
これが大人おとなになるってことかい
そしてぼく電車でんしゃりたんだ

蝉時雨せみしぐれ交差点こうさてん やまにかかるくも
びた一斗缶いっとかんかこくさ
あののように 畦道越あぜみちこえて

ずっとせないぼくらの青春せいしゅんゆがんでかたまったこころ
えてゆけ 夏草なつくさかきけて せるようなかぜんで

ただうまくいかないだけだといいな
なんで大人おとなになっちまったんだろう
いきをしていてくだけで またうしなって それが未来みらいなんて

きっとそらにそれてく流星りゅうせいあお透明とうめいぼくのもの
意味いみなんて 必要ひつようないだろう またこの場所ばしょえたらな
いつかそらにそれてく流星りゅうせいを ここでせたいひとがいる
雨上あめあがり 稲穂いなほがざわめいた 水銀灯すいぎんとう彼方かなたから ゆれる ホタルのように