文字サイズ
よみがな
一応いちおうの「またね…。」けた あなたのかみ
春風はるかぜをまとって うすれていく のこ

明日あしたから いたみは うごと していくでしょう
明日あしたから あなたは 淡々たんたんわすれていくでしょう

さくら季節きせつまでって せめて ぼくからわかれを
いそがしいあなたのことだから とどかぬねが
突然とつぜんのさよなら、必然ひつぜん

子供こどもころも かさぶたを 我慢がまんできず
途中とちゅうがしては おこられてた わらない

あれから いくつかの こいをした ふりをしたぼく
受話器越じゅわきごし あなたは おだやかにうなずいた そうじゃない

いたい気持きもちとは 裏腹うらはら臆病おくびょうよるかさねて
時間じかんだけが ただぎていくよ のこされたまま
あのから ひとつも すすめない

たまにくれるね やさしさの あか絵文字えもじ うれしくない
それより ずっとしいのは 本当ほんとうの さよならさ
すごく こわいけど あるきだすよ

さくら季節きせつまでって せめて ぼくからわかれを
いそがしいあなたのことだから とどかぬねが
突然とつぜんのさよなら、必然ひつぜん

さよなら ありがとう