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あの坂道さかみちきみっていた
放課後ほうかご約束やくそくとおにじむ サヨナラ

かげ 名前なまえこえがして
なつわりに気付きづきもしないで ぼくきみだけつめた

よわくて いびつで すぐにこわれそうな あのころぼくにね
ちいさなつばさきみがくれたんだ
夕闇ゆうやみ かしいだそらに かすかなひかり さがしている
きみきだと きだと えたなら

教科書きょうかしょすみいた手紙てがみ
いつまでも とどかずに あののまま

こころでは まだ きみっていた
せわしなくぎていく日々ひびの どこかで きっと

わったのは ぼくほうなのかな
うつすべてが 他人たにんかおして 白々しらじらしくしずんだ

ずるさもつくろいさえも仕方しかたないさ」 つぶやいた言葉ことば
くして ふっと けてえた
夕闇ゆうやみ かんだほしは まるで あのきみのように
たよりないいまを やさしく らしてる

わすれないよ

うつろうかぜに いつかのゆめかすんでも 傷付きずついても
それでもわらない大切たいせつなもの いだいて ぼくらは今日きょうきる

ガラスはくだけて むねさったまま にぶいたむけれど
キラキラ 目映まばゆひかり 乱反射らんはんしゃする
夕闇ゆうやみ まぎれたまちなが坂道さかみち あるいてゆく
きみのかけらは いつもここにあるから

ぼくらのむすんだ星座せいざ
はなれても はなれても かがやいてる