文字サイズ
よみがな
雨音あまおといていた 鍵盤けんばんたたくような
づいたら記憶きおくまでにじみだした そんなよる
呼吸こきゅうする心臓しんぞうが ざざりにかさなれば
ふたりしかいないくに かさなかでたどりいてた

見上みあげてもつかめない れてしまう蜘蛛くもいと
いもないこたえなら いっそもとめないままで

けてわら傷跡きずあとれてみたら面影おもかげ
明日あしたさえも手放てばなせば 日々ひびあわ

せてはなく くちづけはゆめ
うつくしいうそをつく きみぼく
さよならはむねうち やまなくてあめ
ざわめきもあざむきもかく

不確ふたしかな永遠えいえんでまほろばに結末けつまつ
にいれてうしなって
からだ こゝろ きっとわすれる

あいった 曖昧あいまいなんだ ちがって 相果あいはてちゃうの
IOエラー 哀憐あいれんばっか 愛情あいじょうなんて 哀情あいじょうなんです
(哀韻踏あいいんふんで 哀願あいがんしては 哀咽あいえつする 哀婉あいえんよう)

きざ無情むじょう 涙声なみだごえ 微熱冷びねつさめぬばかりだ
いつかくなってくなら 全部消ぜんぶけして

せてはなく くちづけはゆめ
うつくしいうそをつく きみぼく
あざやかな透明とうめいながあめ
めて めて
じて花開はなひらく くらやみでゆめ
何処どこまでも何処どこへでも 一晩中ひとばんじゅう
さよならはむねおく やまないであめ
ざわめきもあざむきもかくして かくして