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よみがな
真夜中高速まよなかにこうそく 走僕手はしらせるぼくのて
助手席じょしゅせきには あかい 熟君うれてしまったきみ
四角世界しかくせかいに 目遣御廻ふとめをやればおまわりさ
吹出窓ふきだしはんまどから 拡声音行列かくせいおんパレード

制御装置引サイドブレーキをひくと 非常警報止気サイレンもやむきがして
五月蝿耳生木実うるさいみみになるきのみたべて つぶしておしまい

此処居ここにいたくさ
気違夜悪戯過行きがちがうよるがたりいたずらにすぎてゆく
埃被二人加速風景ほこりがかぶったふたりにかそくしていくふうけい

しゃらら釈迦釈迦しゃかしゃかしゃら
しゃらら釈迦釈迦しゃかしゃかしゃら
壊耳詰こわれたみみにつまる
大賢処女盤おおけんのファッセ
覚目眼鏡欲三時さめためかめかめをほっしたのはみつどき
震肩触ふるえるかたにふれた
『あ あ え あ あ あ お い あ』

悪魔固黒絨毯端持あくまがかたぐろいじゅうたんのはしをもち
一二三合図無いちにさんのあいずもなしに 引張御仕舞ひっぱっておしまい

視界齣送しかいがスロー
全悩御別謡すべてのなやみにさよならをいいましょう
浮遊うかんであそぶ 此世最後御遊戯このよでさいごのゆうぎしましょ