旅立たびだつ人ひとよ 行方ゆくえは聞きかない
そっと潮風しおかぜにゆだねます
砂すなに埋うずめた 願ねがいのかけらを
たったひとつだけ 手てのひらに

ひかるかいがらを あなたにあげよう
サヨナラを口くちにする代かわりに
ひかるかいがらを あなたにあげよう
この海うみの色いろ おもいだせるように

なくしたものの 行方ゆくえは知しれない
そっと夕闇ゆうやみに帰かえるだけ
潮しおの流ながれや 季節きせつの歩あゆみに
きっと答こたえならあるでしょう

ひかるかいがらは 囁ささやいてくれる
しあわせはいつもそばにあると
そしてかいがらは 囁ささやいてくれる
ほほえみかたを おもいだせるように

待まっているからと
伝つたえたくて 何度なんども
手てを振ふるよ
ふたたび出逢であえる
その日ひを胸むねに思おもい描えがいて
今いま…

ひかるかいがらを あなたにあげよう
サヨナラを口くちにする代かわりに
ひかるかいがらを あなたにあげよう
この海うみの色いろ おもいだせるように

そしてかいがらは 囁ささやいてくれる
ほほえみかたを おもいだせるように