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いつだってきみわらわれもの
やることなすことツイてなくて
挙句あげくあめられ
にのかさかぜんでって
そこのノラはご苦労様くろうさま
あしんづけてった

いつもどおりきみきらわれもの
なんにもせずともとおざけられて
努力どりょくをしてみるけど
その理由りゆうなんて「なんとなく?」で
きみ途方とほうにくれてかなしんでた

ならあたしのこえ使つかえばいいよ
ひとによっては理解不能りかいふのう
なんて耳障みみざわり ひどいこえだって
われるけど
きっときみちからになれる
だからあたしをうたわせてみて
そうきみきみだけの言葉ことばでさ

つづって つらねて
あたしがその思想ことばさけぶから
えがいて 理想りそう
そのおもいはだれにもれさせない
ガラクタのこえはそしてひび
ありのままを不器用ぶきようつないで
目一杯めいっぱい大声おおごえげる

いつからかきみ人気者にんきもの
たくさんのひとはやされ
あたしもはなたか
でもいつからかきみわった
つめたくなって だけどさみしそうだった

「もう機械きかいこえなんてたくさんだ
ぼく僕自身ぼくじしんなんだよ」って
ついにきみおさえきれなくなって
あたしをきらった
きみうしろでだれかが

とらるキツネのくせに!
ねえ きみ一人ひとりいてたんだね

こえる?このこえ
あたしがその誹謗ことばをかきすから
わかってる 本当ほんとう
きみだれよりやさしいってことを
ガラクタのこえはそしてうたった
ほかだれでもないきみのために
きしんでく 限界げんかいえて

二人ふたりはどんなにたくさんの言葉ことば
おもいついたことだろう
だけどいまなにひとつおもいつかなくて
だけどなにもかもわかった
「そうか、きっとこれはゆめだ。
永遠えいえんめない、きみえた、そんなゆめ

ガラクタはしあわせそうな表情かおをしたまま
どれだけんでももううごかない
のぞんだはずの結末けつまつきみさけ
うそだろ うそだろってそうさけ

ぼく無力むりょくだ、ガラクタひとつだってすくえやしない」
おもいはなみだに ぽつりぽつりとそのほほらす

その時世界ときせかい途端とたんにそのいろおおきくえる
かなしみ よろこすべてを一人ひとりとひとつはった
言葉ことばうたになりこの世界せかい
ふたためぐきみのために
そのこえ意思いし宿やどして
いま おもいがひび