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それはそれは何処どこかへと
って
緑色みどりいろまたたいて

いつかいつかぼくらでも
とどくのかなってばしてた

かきあつめたおも出全部でぜんぶ
わすれていた好奇心こうきしんひとひとえらってさ

それをなんとかくっつけあって
かたどったあか飛行機ひこうき
でも目立めだっちゃうね
不恰好ぶかっこうだな

保障ほしょうなんかどこにもなくて
だけどぼくらはそらていた
失敗しっぱいばかりかさねてくよ

「もう一回いっかい

みんなみんな何処どこかへと
がっていく
あぁぼくいてかないで

れるれる太陽たいようしずまえ
今日きょうばしてた

どの飛行機ひこうきうらやましいな
かっこいいつばさなんて
ぼくのにはついてないから

だから何度なんど弱気よわきになった
やけになってきらいになった
「こんな陳腐ちんぷ飛行機ひこうきじゃそらべない」

あの日見ひみていたはるかなそら
あわみどりのあの飛行機ひこうき
いまでもむねかがやいているよ

「もう一回いっかい

いていているのかな
ずぶれでさけんだ
「もっとたかばたいて」

それはとてもちいさくて
たよりないけど、あわひかっていた

あめがやんだな」調子ちょうしいや
にじがかかった そらあおいで

もうか あか飛行機ひこうき
アクセルって 羽根はねまわった

まだこわいよ 不安ふあんもあった
まよいもあった だけどわらって

うえいて さぁすすむんだ
さきながいぞ なにえないほど

期待きたいなんかされてなくても
誰一人見向だれひとりみむきもしなくても
それはたしかにぼくらのなか

ひかっていた

そしてそしてぼくたちはがっていく
あわいろかがやいて
いつかいつかぼくらでもとどきそうだと
うえいていく

そして少年しょうねんそら見上みあげた
ひとみ緑色みどりいろかがやいて

いつかいつか
このそら
とどくのかなってばしていた