「約束やくそくします 君きみを残のこして僕ぼくは死しねません」

結婚けっこんしようと
あなたが突然言とつぜんいってくれた時ときから
今日きょうこの場所ばしょで伝つたえたいこと
ずっと考かんがえていた

見渡みわたす限かぎり優やさしい眼差まなざし 隣となりにあなたがいる
左手ひだりての指輪ゆびわ に何度なんども触ふれて涙なみだが滲にじむ

ぎこちなかった春はるに覚おぼえたあなたの横顔よこがお
夏なつの夜よるに花火見上はなびみあげて掴つかんだシャツの裾すそ

あなたと恋こいしてあたし
変かわったと言いわれるんだ
よく笑わらう癖くせも優やさしい声こえも
知しらぬ間まに溶とけ込こんで
固結かたむすびした約束やくそく
いつの日ひかほどけそうになっても
怖こわくはないんだ あなたとなら

今日きょうのあなたはいつもよりずっと
男おとこらしく見みえるよ
生うまれてくれて、出会であってくれて
好すきになってくれて ありがとう。

明日あしたからは苦手にがてな料理りょうりも 掃除そうじ、洗濯せんたくだって
あなたのために頑張がんばるからさ ときどき褒ほめてね

センチメンタルな秋あきに思おもわず口走くちばしった嘘うそ
冷ひえた冬ふゆの指先絡ゆびさきからめて感かんじたあなたの温度おんど

あなたと年としを重かさねて
いつしかおばあちゃんになっても
今日きょうの一番いちばんきれいなあたしをずっと覚おぼえててね
いつまでもあたしの帰かえる場所ばしょは
あなただけだと思おもうから
あなたの唯一ゆいいつの家いえになるよ(愛あいしてるよ)

あなたと恋こいしてあたし、少すこしは強つよくなったよ
守まもってもらうだけの愛あいじゃなく
あなたを守まもりたい
どちらかが先さきに逝いっても
今いまかみしめる瞬間しゅんかんがどうか
生涯しょうがいあなたを照てらすように

まだしばらくは
あなたの名字みょうじを名乗なのる度照たびてれるけど
大丈夫だいじょうぶです
あなたと生いきる覚悟かくごはできてます

「約束やくそくします あなたを残のこして あたしも死しねません」