木漏こもれ日び、憂鬱ゆううつを抜ぬけて 君きみの影かげがアスファルトヘ滲にじんでいくよ
褪あせた五線譜ごせんふを捨すてて いつの間まにか君きみは大人おとなになっていくよ

街まちの呼吸こきゅうに合あわせるように 揺ゆらめく空そら
とっておきのリズムを浮うかべて口くちに出だしたら 静しずかに照てらし出だすよ

悲かなしみのそのフレーズや 喜よろこびのそのステップで
照てらし合あわせた五線譜ごせんふに 想おもいを走はしらせていく
三日月みかづきの夜よるの真まん中なか 僕ぼくらはついに出会であったよ
二人ふたりの明日あしたを歌うたってもいいよ 別べつに可笑おかしくはないのさ

木漏こもれ日び、憂鬱ゆううつを溶とかして風かぜになって ずっと塞ふさいであった痛いたみを通過つうかして
まるで世界せかいの祝福しゅくふくだね こんな風ふうに笑わらえる日ひを待まってたんだね

光ひかりも影かげも君きみとの距離きょりも いつか覚おぼえたとっておきのリズムで
旋律せんりつを吹ふき込こんだら 心こころが騒さわぎ出だすよ

悲かなしみで欠かけた月つきを 喜よろこびで駆かけ出だす日ひを
いたずらに重かさねたまま 想おもいを募つのらせていく
この夜よるをさらってくような 風かぜの街まちはオーケストラ
例たとえ全すべて失うしなってもいいよ 別べつに悲かなしくはないのさ

夜景やけいに邪魔じゃまをされてざわめく星ほしの空そらは 今煌いまきらめいて
いつかは馬鹿ばかみたいに汚よごれただけの日々ひびを また思おもい出だしてよ

三日月みかづきの夜よるの真まん中なか 何なにかが動うごき出だすよ

悲かなしみのそのフレーズや 喜よろこびのそのステップで
照てらし合あわせた五線譜ごせんふに 想おもいを走はしらせていく
悲かなしみで欠かけた月つきを 喜よろこびで駆かけ出だす日ひを
いたずらに重かさねたまま 想おもいを募つのらせていく

三日月みかづきの夜よるの真まん中なか 悲かなしみで欠かけた月つきが君きみを照てらしてるなら
三日月みかづきの夜よるの真まん中なか 二人ふたりの明日あしたを歌うたってもいいよ もうすぐ夜よるは明あけるみたい