風かぜになってゆこう
空からになってゆこう
流ながれよう ときには流ながれよう

流ながれていって
軽かるくなってゆこう
流ながれよう きみの中なかへ…

今いまを生いきる 僕ぼくらのさえずり
少すこしずつ 変かわってゆく時代じだい
否いな、という言葉ことばをそっと呑のみ込こんで攫さらってゆく

もしあのときこうしていたら
もしあのとき知しらずにいたら
そうやって後うしろふり返かえり、ここまできた

風かぜになってゆこう
空からになってゆこう
流ながれよう ときには流ながれよう

流ながれていって
軽かるくなってゆこう
流ながれよう きみの中なかで…

じわりかき消けされてゆく想おもい
ぽつりぽつりこぼしては拾ひろい
せめてこの小ちいさな足跡あしあとどうか消きえぬように

もしあのとき見過みすごしていたら
もしあのとき言いわずにいたら
こうやって大切たいせつなものにも
出会であえず、人知ひとしれず 生いきていたよ

風かぜになってゆこう
空からになってゆこう
流ながれよう ときには流ながれよう

流ながれていって
空そらを見上みあげよう
そろそろ 愛あいのもとへ

流ながれてゆこう
空からになってゆこう
流ながれよう ときには流ながれよう

流ながれていって
軽かるくなってゆこう
流ながれよう きみの中なかへ

流ながれよう 愛あいのもとへ