私わたしにとってとても不幸ふこうな
とても不幸ふこうなことなのは
昔むかしとても幸しあわせだった
幸しあわせだったことでしょう
ほら 今年ことしも街まちに愛いとしい
君きみの愛いとしい雪ゆきが降ふる

私わたしにとっていつも不安ふあんに
いつも不安ふあんになるわけは
昔むかしいつも君きみと歩あるいた
君きみと歩あるいたからでしょう
ほら 今年ことしも街まちは
冬ふゆの光ひかりでロマンチック飾かざる

からむ糸いとは枚挙まいきょにいとまなく
わずらう悲かなしみいといとまなく

ポツリ 心こころ コロリ 恋こい ぬけがら
ぽっかり空あいた私わたしの体からだに
冷つめたい雪ゆきがまるで永遠積えいえんつもる
ため息いきはどこまでも白しろく遠とおく
どんなに想おもっても君きみはいない
凍こごえそうに声こえは君きみに届とどかない

私わたしはいつか忘わすれてしまう
忘わすれてしまうのでしょうか
めぐる季節きせつをめぐる想おもいを
いくつ数かぞえるのでしょう
そっと心こころの中積なかつもる積つもる
冬色ふゆいろがある

静寂せいじゃくが慈いつくしむ晩冬ばんとうの雪片せっぺんは
ほほをなで伝つたわり溶とけて消きえた

体からだに吹ふき付つける 雪花行せっかいき混まじる
わずらう悲かなしみいといとまなく

ポツリ 心こころ コロリ 恋こい ぬけがら
ぽっかり空あいた私わたしの体からだに
冷つめたい雪ゆきがまるで永遠積えいえんつもる
ため息いきはどこまでも白しろく遠とおく
どんなに想おもっても君きみはいない
凍こごえそうに声こえは君きみに届とどかない

ポツリ 心こころ コロリ 恋こい ぬけがら
ぽっかり空あいた私わたしの体からだに
冷つめたい雪ゆきがまるで永遠積えいえんつもる
ため息いきはどこまでも白しろく遠とおく
どんなに想おもっても君きみはいない
凍こごえそうに声こえは君きみに届とどかない