ああ あなたのことを ただ 見みつめるだけで
ああ 心こころが充みたされて やさしい気持きもちになるよ

ああ 真夏まなつの夜よるは そう 恋こいの放射熱ほうしゃねつ
ああ まだ昼間ひるまのキスが唇くちびるの上うえに残のこるよ

遠とおい花火はなび 見みえないのに
音おとだけ聞きこえる
胸むねの奥おくに打うち上あがった
あなたのすべて 愛いとしい

抱だきしめられたら
一瞬いっしゅんで燃もえて
灰はいになってしまうよ
このまま 私わたしが消きえたって
それでも構かまわない
あなたに触ふれずに化石かせきになるより いっそ…

ああ そんなやさしく なぜ 微笑ほほえんでるの?
ああ さっきから何なにも 話はなしをしてくれない人ひと

ああ どれだけ時ときを そう待まつつもりなの?
ああ 立たち上あがり その手てを伸のばしてくれればいいのに…

今日きょうのために着替きがえて来きた
お気きに入いりの服ふく
どこに脱ぬげば蝶ちょうになれる
私わたしは羽根はねを広ひろげて…

抱だきしめられたら
輝かがやきながら
灰はいになるのでしょうか
生うまれて 今日きょうまで生いきたこと
後悔こうかいしないから
大事だいじな何なにかを守まもっているより いっそ…

低ひくいソファー 並ならびながら
体からだもたれて
愛あいの重おもさ 感かんじるはず
私わたしのすべて 両手りょうてで

抱だきしめられたら
一瞬いっしゅんで燃もえて
灰はいになってしまうよ
このまま 私わたしが消きえたって
それでも構かまわない
あなたに触ふれずに化石かせきになるより いっそ…