白しろい樹々きぎにそっと手てを伸のばせば
寂さみしさがこだまする…
臆病おくびょうな勇気ゆうきを強つよく抱だき締しめて
また一人歩ひとりあるき出だすの

溜ため息いきで曇くもったコンパスが
今いまもあの日ひの夢ゆめを指さしている
目めに映うつるモノが曖昧あいまいなら
此処ここにある明日あすを見みつめたい

いま心こころに積つもった傷いたみでさえも
確たしかな光ひかりを灯ともして
凍こごえそうな世界せかいを照てらし出だすから
この願ねがいが辿たどり着つけるように

深ふかく踏ふみ込こんでく足跡あしあとから
いつかは花はなが咲さいて…
そんな描えがきかけの未来みらいを辿たどって
切せつなさを超こえてゆくの

ポケットにしまったコンパスは
信しんじることの意味いみを繋つないでる
言葉ことばも無ないまま囁ささやくのは
何処どこまでも失なくせない想おもい

この希望きぼうが芽めを噴ふく季節ときが来くるまで
何度なんども光ひかりを探さがして
零こぼれ落おちた涙なみだのその温ぬくもりが
悲かなしみまで溶とかしてゆくように

いま心こころに積つもった傷いたみでさえも
確たしかな光ひかりを灯ともして
凍こごえそうな世界せかいを照てらし出だすから
この願ねがいが辿たどり着つけるように

遠とおい空そらのその向むこうへと…