何なにも言いわず差さし出だされた その手てを握にぎり返かえすだけで
会あえなかった寂さびしさ 解ほどけてゆくから 不思議ふしぎだよね

いつの間まにかこんな風ふうに 二ふたつの気持きもちが重かさなって
寄より添そいあい 歩あるいてゆける幸福しあわせが満みちてゆく

本当ほんとうはほんの少すこし 強つよがっていた
私わたしの心こころを溶とかす様ように

貴方あなたの指ゆびから 伝つたわる温ぬくもりは 愛あいの詩うた 私わたしだけに
ずっとこのままで その腕うでの中閉なかとじ込こめて 離はなさないでいて

愛あいされてると 分わかってるのに 不安ふあんに負まけそうな私わたしを
ただ優やさしく 貴方あなたは抱だきしめてくれる 何度なんどだって

見慣みなれた仕草くせ 笑顔えがおにまた コトリと胸むねが音おとを立たてる
どうしてかな 時ときが過すぎても眩まぶしくて 慣なれないの

茜空彩あかねぞらいろどる陽ひよ 見守みまもっていて
二人ふたりの明日あしたが 曇くもらぬ様よう

貴方あなたに出会であって 初はじめて望のぞんだの どこまでも続つづく日々ひびを
ずっと傍そばにいて この夢ゆめが永遠とわじゃないなら どうか覚さめないで

貴方あなたの指ゆびから 伝つたわる温ぬくもりは 愛あいの詩うた 私わたしだけに
ずっとこのままで その腕うでの中閉なかとじ込こめて 離はなさないでいて