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その白しろい頬ほほにひと刷はけの
春はる 桃色ももいろの
灯あかり点ともせるなら
こんな私わたしの一生分いっしょうぶんの
笑顔えがお 微笑ほほえみ
ぜんぶあなたにあげるわ
ただそばにいるだけで
何なんにもできないの
もっと苦くるしみよ
あなたの痛いたみより強つよく
人ひとは大事だいじな誰だれかのため
命いのちを捨すてる
覚悟かくごだってできる
捧ささげられるなら何度なんどでも
私わたしは羽根はねを剥はいで
散ちらしつづけるわ
でも指ゆびを 離はなせない
残のこったぬくもりを
本当ほんとうは さみしいの
ひとりはなんて冷つめたいの
なぜ すがるのは
儚はかない祈いのり 消きえそうな
どこへ届とどけたら
この歌声うたごえは意味いみを持もつ
ただそばにいるだけで
何なんにもできないの
そうよ 哀かなしみは
夢ゆめの空白くうはくより深ふかく
広ひろがるわ それでいいのよ
あなたになれない私わたしの罰ばつ