風かぜに掴つかまれば世界せかいの果はてまで 坂道さかみちの向むこう雲くもが流ながれてく

ひとりを知しるから滲にじんだ微熱びねつ 空からっぽの手てに、はぐれた記憶きおく

かげろう揺ゆれて白昼夢はくちゅうむ 君きみの香かおりが漂ただよって
振ふり向むいたら答こたえ合あわせ 昨日きのうにはもう戻もどれないよ

悲かなしい嘘うそをついてたって 満みちてる事ことが怖こわくって
ざわめいていた夕暮ゆうぐれと ねえ、同おなじ色いろになるよ

遠とおいものは奇麗きれい

失なくした景色けしきを描えがけたらいいな それは密ひそやかに忘わすれてゆくから

季節きせつが去さるなら静しずかに泣なこう 次つぎのページは、まだめくれない

待まちくたびれて影法師かげぼうし 僕ぼくの心こころと重かさなって
呼よび名なさえ持もたないものに 少すこしずつ変かわってくよ

空回からまわりで歩あるいてたって 分わかれた道みちに戸惑とまどって
時計とけいの針はりぐるぐると ねえ、何処どこへ連つれてゆくの

誰だれでもなくなる、その前まえに君きみと
何なにか約束やくそくを、すれば良よかったね

かげろう揺ゆれた白昼夢はくちゅうむ 君きみの香かおりが漂ただよって
振ふり向むいたら答こたえ合あわせ 昨日きのうにはもう戻もどれないよ

悲かなしい嘘うそをついてたって 満みちてる事ことが怖こわくって
ざわめいていた夕暮ゆうぐれと ねえ、同おなじ色いろになるよ

遠とおいものは奇麗きれい