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よみがな
「ただいま」のこえちいさいとき
心配しんぱい仕方しかたいんだけど
まるくなった背中せなかをあてて
出来できるだけやさしいこえおう「おかえり」

あなたがなにかにきずついたとき
わってあげられないがゆさは
それをえたとき笑顔えがお
つめたときわたしほこりになるから

夢中むちゅうなものはわるけど
夢中むちゅうになる気持きもちはわらないで
そのひとみうつるものすべてに こと出来できないけれど

つめたいあめ頬切ほほきかぜが あなたのこころくだくかもしれない
けないように もどせるように ここだけはあたためておこう

かぎをかけたドアしにこぼれる
あなたのごえをただいてた
わすれないでなにかにとき
けるひとなみだがあることを いつでも

正直言しょうじきいうとわたしだって
むねれるような大人おとなじゃなくて
こえげて苛立いらだちをぶつける よるもあった本当ほんとうにごめんね

いつかあなたが とびらけて 自分じぶんそらはばたても
羽根はねやすめる場所ばしょになるため ここだけはあたためていよう

つめたいあめ頬切ほほきかぜが あなたのこころくだくかもしれない
けないように もどせるように ここだけはあたためておこう
ここだけはあたためておこう