午前ごぜん0時じ 灯あかり消きえた街まち
今宵こよいは 踊おどれ Tipsy Night

月灯つきあかりも届とどかぬ場所ばしょには
孤独こどくさえも唱うたう街まちがある

狂くるいそうな 震ふるえそうな 痛いたみだけが
壊こわれそうな 失なくしそうな 宝石ほうせきだ

比くらべられることなど 奪うばわれることなどない
君きみは君きみでいい さぁ笑わらってみせて
何なにも考かんえずとも そこに理由りゆうが無なくとも
それこそが素晴すばらしい始はじまり
さぁ、夜明よあけだ

午前ごぜん3時じ 人気ひとけから隠かくれ
孤独こどくの杯交さかずきかわす Tipsy Night

今いますぐ此処ここに持もって来こい
喉のどを焼やく程ほどの悲かなしい言葉ことばとやらを
価値かちを知しれ

闇やみと呼よばれた街まちに 光ひかりを鎖とざしたのなら
ここに闇やみは無ない さぁその瞳ひとみを閉とじて
そこに浮うかぶものだけ 今離いまはなさぬように抱だけ
それこそが美うつくしい交まじわり
さぁ、夜明よあけだ

造花ぞうかの香かおりに誘さそわれ
迷まよい込こんだ街まち
白髭しろひげの老人達ろうじんたちが
年としを 重かさね 乱みだれ 咲さく

午前ごぜん0時じ 灯あかり消きえた街まち
振ふり返かえれば 誘さそうBlack Night Town