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こぼれたナミダのあと まれたのがあめ
だれかにきいたことも むかし むかしこと

わすれてたおも はこしてくれるなら
ぼくのとこへ んでおいで

なみだながしたら 雨虫あめむしのように
ぼくのそばでわらっていた
きみは どこけば またえるだろう
はるくも隙間すきまから
して またどこかへんでゆく

茜色あかねいろまった まち夕暮ゆうぐれさえ
黄昏たそがれる この部屋へやさみしさはかなわない

こぼれた 弱音よわね全部飲ぜんぶのせたのなら
はねおとは またするかな?

なみだながしたら 雨虫あめむしのように
ぼくのそばでわらっていた
きみは どこけば またえるだろう
はるくも隙間すきまから ほら
して またどこかへんでゆく

なみだながしても 雨虫あめむしのように
二度にどと この部屋へやへはない
ときはかなげに ぎてはえる
きみ足跡あしあとのこさずに
のこるものは ただ ぼく後悔こうかい