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いくつものまちえて
いくつものときえて
たどりいたうた夕陽ゆうひ
あかまってひび

えてく「いまたち
すべてをれてえていく
よろこびもかなしみも
夜空よぞら彼方かなた
っていく

だれかのからっぽがひとつ
かわいたかぜかれながら
片隅かたすみころがっている
気付きづかれることもなく

また今日きょうもこのまち
ふるさとのうたけば
さむがりな心達こころたち黄昏たそがれ
よるしずかにけていく
かえれなくていた
もどれなくて戸惑とまどった
「いちばん大切たいせつひとだれ?」
どうかおもして

はなはな
だれもがいつか ほしになり
何一なにひとつ そう 何一なにひと
おなじかたちをとどめない

だれかのとしたなみだ
かわいたアスファルトにえる
「さよなら」も
えないままで
のないゆめたち

また明日あすもこのまち
ゆっくりとまれわる
かぞえきれないくらいの
孤独こどくしずかにめながら
ガラクタも宝物たからもの
真実しんじつもウソも全部ぜんぶ
煌々きらきらかがやひかりなか こたえはだれらない

昨日きのうまでの日々ひび
明日あす狭間はざま
いつだって そこだけさ
ほかにはどこにもけない

また今日きょうもこのまち
ふるさとのうたけば
さむがりな心達こころたち黄昏たそがれ
よるしずかにけていく
かえれなくていた
もどれなくて戸惑とまどった
「いちばん大切たいせつひとだれ?」
本当ほんとうしかったものはなに?」
最後さいごかえ場所ばしょはどこ?」
どうかおもして
どうかおもして