今いまはもう ずっと じっと 息いきをひそめたままでいい
宇宙そらはまだ きっと もっと 深ふかくへ 沈しずむ

飛とび立たつ勇気ゆうきを忘わすれて 広ひろげた翼つばさも失なくして
天国てんごくさえ 消きえた 青あおい地球ほし

何なにもいらないと言いって ここにいるよと言いって
行いき場ばのない 続つづきもない願ねがいだけ 響ひびいてる
ここにいるよと言いって そばにいるよと笑わらって
確たしかめたいことを 音おとにすれば
壊こわれてしまうことは 知しってるよ

今思いまおもう ずっと ずっと 辿たどり着つけなくたっていい
君きみとなら きっと もっと 遠とおくへ行いける

いますぐ扉とびらをたたいて 抱かかえた痛いたみけとばして
目めを凝こらせば 見みえる 青あおい月つき

何なにもいらない場所ばしょへ 誰だれも知しらない世界せかいへ
知しりたくない 聞ききたくないことさえも 滲にじんでく
君きみの右手みぎてを握にぎって どこへ行いくかも忘わすれて
描えがいた幻想まぼろしを 現実ものにすれば
壊こわれてしまうことも 知しっていた

確たしかな明日あしたや 重かさねた昨日きのうよりも
不確ふたしかな二人ふたりがここにいる それだけでいい…

何なにもいらないと言いって そばにいるよと言いって
汚けがれのない 終おわりのない 願ねがいだけ 響ひびいてく
歩あるき疲つかれた場所ばしょで 変かわらない世界せかいの果はてで
全すべてを失なくしても “願ねがい”だけは
誰だれにも壊こわせないと 信しんじてた